子牛にも水を飲ませましょう 県南家畜診療所南島原出張所 獣医師 荻原 恭平
2025.09.17
診療所情報皆さんは子牛に水を飲ませていますか?“哺乳しているから大丈夫”“子牛は水のまないでしょ”という言葉をよく聞きます。しかし実際に水を置いてみると生後数日の子牛でも水を飲むことがわかります。日本飼養標準によると哺乳子牛の飲水量はミルクとは別に、1週齢で1㎏/日程度であり、1か月齢で2.5kg/日とされています。人と同じように季節により子牛の飲水量は異なり、夏期は先述した量より増え、冬期は減ります。また下痢の時は脱水傾向になるため、より多くの水を必要とします。いずれにせよ哺乳中であっても子牛は水を必要としているのです。人工哺乳をされている方はミルクの濃度によっては水の給与を怠ると塩類中毒を起こすことがあります。子牛が自由飲水することは増体にもつながります。スターター・乾草に加え水を給与することで採食量も増え、第一胃の発達を促し、水を給与しない場合より増体が優れることが報告されています。水を給与する際は、24時間常に水を飲める状態にしておくこと、清潔な容器で新鮮な水を給与することが大切です。
