第28回「長崎の農村」写真コンテスト入賞作品決定
2024.03.08
写真コンテスト総評
コロナ禍を乗り越え多くの社会活動が復活してきました。それを反映するかのように各種の写真コンテストも息を吹き返しています。
今年の特徴は、高い撮影技術で自分の世界を表現していく風景や静物などに素晴らしい作品が集中しました。一方、人と切り結ぶ緊張感が必要となる人物のスナップ写真がやや低調でした。人物と正面から相対する度胸がコロナ禍前に戻っていないことの表れなのでしょう。
作品は、最優秀賞になった「糵(もやし)」、優秀賞 「“ポツン”と収穫中」、「初夏の釣り」などは、作者の観察力と発想力、そしてそれを映像化する技術の高さがひときわ目を引きました。ベテランたちがコロナ禍で抑えられていた写真力を開放した感じがしました。一方、惜しくも入選とならなかった作品はコンテストを勝ちきるエネルギーが足りませんでした。被写体や対象物をしっかりと観察する力やテーマのオリジナル性、それを映像化する撮影技術の向上が求められています。
今回の応募数の減は、このコンテストがまだまだコロナ禍からの復活途中ということなのでしょう。写真愛好者たちの奮起が求められています。
審査委員長プロフィール
尾辻 弥寿雄
最優秀賞作品
「糵(もやし)」
森山 浩隆さん
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優秀賞
「“ポツン”と収穫中」
長浦 敏雄さん
「初夏の釣り」
高尾 慎次さん
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特別賞
「収穫日和」
倉本 一成さん
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佳作
「甘いアンコ」
高田 喜三郎さん
「私の住む町」
森本 孝さん
「初夏の牧野」
永野 弘さん
「雪に覆われたジャガイモ畑」
井上 克幸さん
「棚田の稲刈り」
藤村 順子さん
「稔りを願って」
一ノ瀬 昭豊さん
「婦人も主役」
小川 美喜雄さん
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